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ジョセフ・E・スティグリッツ
アメリカ人の経済学者で、2001年にノーベル経済学賞を受賞。クリントン政権では、米国大統領経済諮問委員会委員長(1995年〜97年)を務め、その後は世界銀行で上級副総裁、主席経済学者(1997年〜00年)を務めた。(Wikipediaより引用) 今週のGovernanceのゼミのトピックは、IMF・世界銀行の役割について。 スティグリッツは、アジア金融危機当時、世銀をリードしていた立場にありながら、現在はIMFの政策を表立って批判しています。 IMFが米国財務省に(事実上)支配され、米国財務省はウォールストリートに支配されていることはよく知られています。(現ヘンリー・ポールソン米財務長官は元ゴールドマンサックスCEO) 実際、アジア金融危機の際にIMFが行った、タイバーツなどの現地通貨を買い支えるための融資資金は最終的にその国に投資していたヘッジファンドを潤しただけで、結局現地通貨の暴落を食い止めることができなかったのです。 逆に、IMFの言うことを聞かなかったマレーシアや韓国、中国は短期間で危機を乗り越えています。 グローバリゼーションは、米国(などの西側先進国)の利潤追求の手段だと言われることがよくありますが、実際には、米国民の利益で(さえ)なく、米国に本部を置いている多国籍企業やヘッジファンドに代表されるウォールストリートの利益にしかなっていない、という場面も多いです。 例えば米国からの圧力で(日本市場を開放したことにより、)トイザラスは日本に進出することができましたが、トイザラスはほとんどの製品を中国で生産している多国籍企業なので、ほとんど米国民は利益を受けていないのです。 大体、IMFが途上国に対して説いている、「財政赤字の削減と増税」などは、最大の皮肉です。双子の赤字で有名な米国が世界最大の赤字国なんですから。 週末からこの本をずっと読んでいますが、難しい数式などは一切用いずに平易な文章で淡々と解説しているので、とてもわかりやすいです。 Globalization and Its Discontents(邦題:世界を不幸にしたグローバリズムの正体) 人気blogランキングへ
by oldyorker
| 2007-02-07 05:07
| 公共政策学
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